POPPER MAGAZINE #02
青栁 龍宙
和蝋燭 青栁
職人。1999年生まれ。「和蝋燭 青栁」の名前で活動。昔の技法で櫨の木から蝋燭をつくる。蝋燭を「闇をつくる道具」と捉え、草木や建築、古物、場の力を借りながら、人が「何か」を感じるための場を設える。

今の活動を始めた経緯について教えてください。
青栁: 一言で言うと、そもそも暗い場所がすごい好きだし、面白かった。
それは中学生ぐらいからで、きっかけは、NHK『クローズアップ現代』の「島の電気を全部消して星空を見る」という企画で、それを見て「めっちゃいいな」と思って。
ただ、自分が街中の電気をいきなり消すのは難しかったので、「まずはお風呂の電気を消してみるか」と。そうしたら「石鹸の受け皿ってこんな形しているのか」とか「シャンプーとリンスボトルの違いを覚えておけば、見えなくても手でわかる」みたいに発見が沢山あって。視覚を閉ざす事で、かえって触感や温度の違いに敏感になった事がとても面白かったです。今でも続けてます(笑)。
そういった自身の経験もあって、今度はみんなと電気を消して、ろうそくだけで話す「暗闇ろうそく会」の発想に行きつきました。

「暗闇ろうそく会」、なんだかおもしろそうですね。もう少し聞かせてくれますか?
青栁: コロナで一斉にみんなが自宅に篭っていた後、みんな「とにかくまず人に会いたい、喋りたい」と、沢山の人が感じていた気がして。当時は学生だったので、ウイルスの恐怖よりもじっとしている事への恐怖が大きかったのもあり、友人同士で面白い人を見つけては紹介し合って、よく集まったりしていました。
でもそれだとお金がかかるし、テーブルに座って毎回、自己紹介をちゃんとすることにすごく疲れてしまって。自分の出身大学とか、「こういう人間でこんな会社にいます」とか、「○○と友達です」とか、肩書きや所属の話から始まるのがすごく嫌で。もっと自然に仲良くなりたいな、ということを当時すごく考えました。
そんな時に、あの自宅でやっていた真っ暗なお風呂を思い出して。「部屋の電気を全部消してしゃべったら、みんな所属とか名前とかどうでも良くなって、人間として話ができるんじゃないかな?」ってふと思って。それから部屋を一日借りて、「キャンドル1個だけつけて、みんなで喋るから興味ある人来ない?」と声を掛けたら、
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